隆鼻術 AugmentationRhinoplasty

鼻を高くする手術
文献上は、日本では大正時代に、既にこれを行った医師がいるという。
高くするとは、やはり体積の増量が必要なため、様々なものが用いられた歴史がある。
象牙・プラスチック・木材・シリコン・ビニール・パラフィン などである。

現在の一般的な隆鼻術は、固形のシリコンプロテーゼを、鼻の穴の切開創から挿入する方法である。
シリコンプロテーゼは、使用され始めてからは50年近い歴史があり、物質としての安定性・加工の容易さ・生体親和性から、隆鼻材として支持されている。
しかし、手術手技上、鼻骨の骨膜を剥離する必要があるため、術後の腫れや内出血が大きく、近年ではフィラーを用いた「プチ整形」を好む患者も多い。
また、さらに生体親和性がよいとされているゴアテックスを使用する医師もいるが、材料が高価なことと、眼に見えるメリットが患者側には皆無であることから、未だ一般的ではない。

現在の問題点としては、シリコンゴアテックスであっても、人工物であることから、鼻先の高さや形をしっかりと作成することには向いていない。それは、鼻尖が軟骨組織で形作られており、骨組織でできている鼻根?鼻屋と違って柔らかく、日常生活でよく動くからである。また、鼻尖の皮膚には、鼻筋と比較して皮膚の余裕が少なく、いかに鼻尖の部分の材質を柔らかくしても、無理をすれば、皮膚が薄くなって飛び出したり、皮脂線から感染してニキビ状の皮疹を作り、全体に感染するといった合併症を起こす。
したがって、鼻尖部には、耳介などから採取した軟骨を移植するのが最適である。

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